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お知らせ

Multidisciplinary Head and Neck Cancers Symposium

アリゾナからこんにちは、近松です。

2月15日から17日の3日間、アメリカのアリゾナ州スコッツデールで開催された、Multidisciplinary Head and Neck Cancers Symposiumに出席してきました。

 

今回は昨年4月の学会のような大きなトラブルもなく、飛行機でサンフランシスコを経由してフェニックスまで行き、そこから車でスコッツデール入りしました。

アリゾナ州スコッツデールは砂漠の街、いわゆるDesert Resortとして有名なところです。

道路と人工の緑以外は、周りはずっと砂漠です。

 

今回は寒さ厳しい日本を脱出して、暖かい砂漠の街にと思ったら、ホテルの冷房が効き過ぎて寒いのなんのって・・・。

震えながら演題を聞いていました。

外国人の方々が半袖姿やノースリーブで闊歩されているのを見ると、体感温度はどうなっているのか?といつも不思議でなりません。

さて、この学会には、頭頸部癌の治療に関わるいろいろな科の医師に加えて、多職種の方が参加されていますが、医師の割合は 放射線科医>腫瘍内科医>頭頸部外科医 といった参加構成でしょうか。

会場では、がん研究センター東病院の田原先生や、神戸大学腫瘍センターの清田先生にお会いしました。

また東京大学耳鼻咽喉科からSan Diegoに留学されている齋藤祐毅先生や、京都大学耳鼻咽喉科の鈴木千晶先生と、お知り合いになることができました。

お二人の今後のご活躍に期待しております。

 

さて、やはりトピックスは免疫療法のようです。

3日間、毎晩Industry satellite symposiaが開催されていましたが、なんと全部免疫療法でした。

アメリカでは、いろいろな臨床試験がどんどん行われております。

PD-L1 low/negative R/M HNSCCに対しての、抗PD-L1抗体と抗CTLA-4抗体の併用の臨床試験の発表は、かなり注目を集めていましたが・・・個人的にはneoadjuvant→オペといった臨床試験に非常に興味をもちました。

このような臨床試験では、効いた/効かない だけでなく、同時にヒトの体内で免疫がどのように動いているかの検証がきちんとなされていることに毎回感動しています。

今後、免疫チェックポイント阻害剤はどのような使われ方になっていくのでしょうか?

興味深いところです。

 

もう一つのトピックスは、HPV関連癌に対して治療強度を下げた臨床試験でしょうか。

こちらも今後の治療戦略が変わる可能性がありそうです。

また新しいAJCC/UICC病期分類についても解説があり、寒さの上に、時差ボケとの戦いの中、気を失いつつ頑張って聴講してきました。

眼下にゴルフ場が拡がる大きなリゾートホテルが会場でしたが、どっぷりと学会に浸りきった3日間でした。

 

…で、事の始まりは、学会最終日の前日、金曜日の夕方、San Diegoへ留学中の秀先生からのLINEトークでした。

「明日、一緒に食事でもどうでしょうか?」

・・・・?

これって、いわゆる誤爆?

そいや最近、LINEの誤爆って消せるようになったんだっけ、とか考えながら

「元気にやっていますか、送信先を間違ってない?」

と返してみると、すかさず

「いやいや、明日フェニックスに行くんですけど」とのこと。

マジっすか!?

 

マジでした!

というわけで、翌日学会は午前中で終了、その後ホテルをチェックアウトして、スコッツデールのOld Town(かわいいアートが満載のおしゃれな街)にちらっと立ち寄り、フェニックス空港まで戻る途中で秀先生をピックアップすることにして、さてどうしようか?

ということで、いろいろ考えて、悩み、相談、検索して、閃いた結果・・・

 

Ice Hockeyに行こう!!

ちょうどArizona Coyote vs Edmonton OilersのゲームがGila river arenaであるとのことで、チケットゲット!

実は、私は留学中に一家でIce Hockeyにハマって、Pittsburgh Penguinsのゲームをよく見に行ってました。

更に、実は医学部のIce Hockey部の部長をやっていました(残念ながら、部員不足で先日廃部になっちゃいましたが・・・)。

氷上の格闘技、Ice Hockeyはこちらも熱くなれるスポーツの一つです。

ゲーム中はパックの動きを集中して見ていないと置いていかれてしまいます。

あのスピード感と迫力はなかなかのものです。

試合は地元のArizona Coyotesが勝ったこともあり、秀先生と大いにHockeyを楽しむことができました(もっとも、ここでも寒くて震えていましたが・・・)。

 

その後予定通りフェニックス空港まで戻り、一緒にBBQソースたっぷりのスペアリブをはじめとしたAmerican Dinnerをガッツリ食べた次第です。

今回は、研究の話で大いに盛り上がりました。

8時間少々の時間でしたが、お互い大いに刺激になりました。

翌朝は、3時過ぎに起床して、無事日本に帰国した次第です。

次回は2020年2月27-29日@Scottsdaleの予定です。

いつも留守中、いろいろと頑張ってくれている教室の先生方に感謝しつつ、次回はどなたか、ご一緒できればと思っています。

 

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