「雨の耳鼻咽喉科臨床学会@下関」
近松です。
7月6‐7日、下関で耳鼻咽喉科臨床学会が開催されました。
大学からの参加は、私のみでしたので、またまた登場です(教授は暇と思わないでください 笑)。
とはいっても、今回は館林から清水先生、御任先生、そして初期研修医の安塚先生が、前橋日赤から町田先生が、がんセンターから寺内先生といった若手メンバーが大勢参加し、大変賑やかな学会となりました。
さて、後期レジデント2年目の清水先生は今回が初の全国学会でした
「当科における進行中咽頭癌治療の臨床的検討」というタイトルでの発表でしたが、データ集めから解析、そしてポスター作製と彼なりに暇を見つけて頑張っていました。
ポスター原稿は、私と5、6回メールのやり取りをして修正を繰り返し、完成にこぎつけました。
彼の発表中は、むしろ私の方が緊張していたと思います。
何かあったらすぐ参戦できるように準備して、発表そして質問の一言一句を聞いておりましたが、私の出る幕はなく、何とかやり遂げることができました(3人ほどの先生から質問がありましたが、そつなく回答できていました)。
その夜の慰労会?では、緊張が解けたのか、はじけるかと思いきや、少量のアルコールで撃沈でした(笑)
清水先生、お疲れさまでした。
一方の御任先生「当科における突発性難聴の治療成績についての検討」と寺内先生「悪性腫瘍を疑った一側性副鼻腔炎の1 例」は既にベテランですので、安定感のある発表で横綱相撲を見ているようでした。
きっと唐戸市場での海鮮丼がエネルギーになったのでしょう。
…さて、今回は梅雨真っ只中の下関です。
私は下関のホテルが取れなくて、北九州市の小倉に泊まっておりました(小倉から下関までJRで10分くらいの距離です)。
学会初日は小雨の天気でした。
初日に若手の先生は全員発表を終えて、2日目に業務があるのは私のみでした。
朝9時から座長をしなくてはいけません。
前日夜は皆で楽しく、美味しく、賑やかに過ごしましたが、翌日は遅れないように朝6時に携帯の目覚ましをセットして寝床に入りました。
zzz・・・・・
zzz・・・・・
zzz・・・・・
!!!
突然の携帯アラーム!
時間を見るとまだ5時過ぎではないですか?
なぜ5時過ぎにアラームが鳴るの?と思って携帯をもう一度よく見ると、なんと、災害アラート!
下関地区は避難勧告、みたいな通報が入っていました。
慌てて、テレビをつけると北九州と関門地区に線状降水帯が赤々と示されています。
窓の外は豪雨でまったく見えない・・・。
あっ!JR動いているのか?
嫌な予感は的中!
ネットで調べるとJR在来線運休中。
それから、大急ぎで着替えて7時前にチェックアウト、駅に行ったら、やっぱり運休、何度見ても運休、駅員さんに聞いても運休。
さて、どうする、9時から座長なんだが・・・。
残り時間は2時間を切ってしまった。
9時までに関門海峡を越えないといけない!
この時私にはタクシーしか思いつかなかった(が、実は新幹線が動いていたのを知ったのは、いざタクシーを捕まえて移動の真っ最中・・・ついていないというか、もう少し冷静になっていれば・・・)。
タクシー乗り場に行くと、既に長蛇一歩手前の列ができつつある。
しかも時間は7時前、そんなにタクシーが来るわけもなく、やっとの思いで乗れたときは、すでに後方は長蛇の列になっており、あと10分も遅れていたらと背筋がぞっとした。
それからタクシーで下関へ、途中高速道路も通行止めになったらしく、車が一般道に流れ込んでくるためどんどん渋滞になってくる・・・。
海を隔てたすぐ向こうに学会場は見えるのに・・・。
気持ちの動揺を隠すために、運転手さんとやたら話をしてしまう。
万一に備えて、車中で学会事務局の連絡先をチェック。
座長出来なかったら、お詫び状を書かないといけないかなあなんて思っていたら、関門トンネルへ、それ以降はスムーズに走り、なんとか間に合った。
でもタクシー代が・・・(´;ω;`)ウゥゥ。
無事、座長が終わったころ、若い衆から「帰ります!」連絡が次々と・・・。
私は、15時の福岡発のフライトで帰還予定ということで、そのまま新下関駅から博多駅経由で福岡空港へ。
新幹線が動いててよかった(*´ェ`*)。
移動が疲れる年齢になった今日この頃、旅のトラブルはさらに疲労を倍増してしまう。
Washington D.C.の時といい、何か予防法はないものだろうか?
学会参加の皆さん、お疲れさまでした。