伊勢崎市民病院の矢島です。
第119回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会が5月30日~6月2日まで、横浜で開催されました。
医長の川田先生は学会中群馬の耳鼻科を任されたとのことで、行ってきていいよと言ってくれました。
遠出は少し不安でしたが、夫婦での参加だったのでお言葉に甘えて参加させていただきました。
学会では、宿題報告やシンポジウム、特別公演などに参加しました。
2日目のシンポジウムでは、近松教授が『ゲノム医療新時代:耳鼻咽喉科臨床への応用』と題し、頭頸部癌におけるトランスクリプトーム解析についてお話されました。
腫瘍微小環境における癌関連線維芽細胞のトランスクリプトーム解析の話題を中心に、特にAKT3 pathwayのがん治療ターゲットとして可能性について解説されました。
研究に携わっていない私にとっては難しい話題ですが、スライドには可愛らしいイラストが多く、とてもわかりやすかったです。
近松先生は臨床、教育、そして教授としてのお仕事だけでなく、こうした基礎研究にも取り組まれており、本当に尊敬できる教授だなと改めて感じました。
その他、研究の分野での発表や手術の工夫、外来診療に役立つ知識などの講演を聴くことができ、医療の進歩を感じ、大変勉強になりました。
終了後には、学会に参加されている先生方と中華料理をいただきました。
久しぶりにお会いする先生が多く、また実習中の学生さんや入局を考えてくれている先生も参加してくださり、楽しい時間を過ごさせていただきました。
今回この学会に参加して、同じ耳鼻科医でも、病気の解明や新薬を発見するような研究に携わっている先生、手術で病気を治すだけでなく患者さんのQOLを良くしようと工夫されている先生、病気の予防方法を探求している先生など、本当に様々な分野で活躍されている先生がいらっしゃるのだなと思いました。
専門医を目指して頑張った5年間、まだまだ未熟で勉強不足だと感じることが多いですが、これからはどんな目標を持って耳鼻科医として頑張ろうか、再度考えさせられる機会でもありました。
キャパシティが少ないので大きな仕事はできませんが、微力ながら医療に貢献できるよう努力していけたらなと思います。
学会中、県内の耳鼻科医療を守ってくれた先生方、本当にありがとうございました。
また医局の先生方にはたくさんご迷惑をおかけしておりますが、この場をお借りして感謝申し上げます。
これからもよろしくお願い致します。