紫野です。
11月26~27日に第79回めまい平衡医学会に参加しました。
寒くなりコロナウイルス感染者が激増中の横浜開催にも関わらず、Web開催は一切なし。
「参加したいなら横浜に来い」という男前な学会です。
もともとコンパクトな規模の学会ですが、やはりご時世的に参加者は少なめでした。
当教室からは2人、高安先生と私が参加しました。
高安先生は、Arnold-Chiari奇形の垂直性眼振が整形外科での除圧手術後に改善する様子を、経時的にVOGで解析した症例を口演されました。
術後のMRI所見改善に一致して垂直性眼振の消失やOKN解発がみられました。
一方、私は一過性虚血中の内側前庭神経核ニューロンに対するセロトニンの影響について電気生理学的に検証した結果を報告しました。
話題が基礎的すぎて、座長からいくつか質問を受けたのみでした。
前庭外来といいつつ、今回も2人とも中枢病変の発表でした。
疾患概念ではPPPDや前庭性片頭痛、DEHやVNの診断基準の小変更くらいで新しい話題も少なかったように思います。
会食もなく滞在時間も極めて短い学会出張でした。
2人とも発表日の夕方には病棟にいました。
今後の前庭外来ではvHIT導入やリハビ科と協同して平衡機能訓練をできればと考えています。
このたびの学会参加を支援してくださった医会、同門会の先生方にこの場を借りて心より御礼申し上げます。
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