多田です。IFOS DUBAI ENT WORLD CONGRESS 2023の学会記②です。
アトランタぶりの国際学会で、IFOS DUBAI ENT WORLD CONGRESS 2023に参加して参りました。国際学会に参加できる喜びにあふれており、私も久しぶりの国際学会、海外出張でとてもテンションが上がりました。私はAACRなど基礎研究に関わる国際学会にも参加していますが、IFOSとAACRの学会の印象は全く異なります。IFOSは臨床学会なので、やはり雰囲気は華やかでお祭りみたいもので、AACRはよりアカデミックな厳かな印象です。
私は1月19日の発表で『Molecular analysis of circulating tumor cells in patients with recurrent/metastatic head and neck squamous cell carcinoma treated by nivolumab』の発表をしました。私の発表会場は小さかったのですが、それでも国際色豊かな会場で、国際学会らしい感じがしました。英語での発表は非常に緊張しましたが、練習通りに発表できました。言うまでもなく私は英語が苦手ですが、英語圏以外の先生方も英語が得意とは限らないのではないかと思いました。要はいかに堂々と話せるかどうかが重要で、うまく話せるかどうかはさほど問題ではないのではと各国の先生方の発表を聞いて思った次第です。
学会終了後は井田先生から酔い止めの薬をいただき、万全な体制で、砂漠ツアーに観光に行きました。砂漠の中でのアクティビティは、普段の私からは想像もつかないようなものであり、自分だけでは参加をしようなどと微塵も思わないものでしたが、我らがリーダー松山先生の強い希望で実現したツアーです。結果的に、参加して非常に良かったです。本学会に参加する前は、ドバイはあまりに遠いし、英語での発表のハードルも高く、日常診療も、自分の別の仕事もかなり忙しかったので、参加しないほうがよかったのではと落ち込む日もありました。しかし、それまでの苦労を忘れる美しい夕日、pricelessな経験でした。
また別件で個人的な思い出ができました。ドバイは買い物天国と言われているようですが、世界3大モールであるドバイモールで空き時間に買い物をしました。日本ではなかなか手に入らないあるものを発見し、入手するかどうか悩みに悩んで、みんなからの一押し、店員さんからも『人生は一度きり、ドバイに今1個しかないよ』とのやたら陽気なアドバイスを受けました。夫に相談したころ、購入許可がでたので、pricelessな思い出も一緒に購入しようと決意して、店員さんにメールしたらその日のうちに売れ切れてしまったそうで…Oh my god!砂漠ツアー中もずっともやもや過ごしていました。あきらめきれず最終日に別店舗で、何かないか見ていたところ、それとは別のレア商品を見つけたので、みんなに隠れてこっそり購入することに成功しました。思い出はpriceless、カードの支払いはrelentless、買い物に関してはthoughtlessです。買い物も、人とも出会いが大事です。周りの人に助けられて研究や仕事ができていることに感謝しつつ、人生は一度きりです。後悔しないように、迷わずやってみる(買ってみる)という精神、Nothing ventured, nothing gainedの気持ちで、帰りのお土産も爆買いし、夫に呆れられて家庭での立場はpowerlessです。
最後に、今回の学会に快く送り出してくださった医局のみなさま、同門会の先生方に感謝申し上げます。