以下の新規論文がpublishされました。

Matsuyama T, Kawabata-Iwakawa R, Takahashi H, Tomidokoro Y, Motegi M, Chikamatsu K. Impact of the cytokine milieu on fibroblasts and their characterization in chronic rhinosinusitis with nasal polyps. Acta Otolaryngol 2025 Oct 8:1-9.

鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(CRSwNP)では、鼻茸内の線維芽細胞は炎症タイプにかかわらず鼻茸形成に関与します。本研究では、好酸球性副鼻腔炎(ECRS)の鼻茸では IL-5とIL-13の発現が高く、IFN-γとTNFの発現が低いことを確認しました。また、ECRS/非ECRSいずれ由来の線維芽細胞でも、IL-13やTNF-αにより遊走能は低下しました。RNA-seq による“Diseases & Bio Functions”解析では、有意に活性化したシグナル経路が6経路、不活性化したシグナル経路が35経路同定されました。本研究では、線維芽細胞自体が治療標的になり得ることが示されました。

オープンアクセスですので、どなたでもお読みになれます。
Full article: Impact of the cytokine milieu on fibroblasts and their characterization in chronic rhinosinusitis with nasal polyps