San Diegoよりこんにちは、管理人の秀です。
アメリカの大学にはFaculty mentorshipというシステムがあります。
大学の学部生が研究室に配属され、実際に研究活動に携わり研究活動について学ぶ良い機会になっています。
私が所属する研究室にもこの制度を利用して実習に来ているUniversity of California San Diegoの学生達がおり、私も指導教官として実験計画の立案、実験手技の実際、データ処理、プレゼンテーションといった一連の流れについて指導を行っています。
そして先日は、指導している学生のポスタープレゼンテーションが行われました!
プレゼンテーションは大学の講堂で行われます。
学会会場さながらの雰囲気で、とても多くの人で賑わっていました。
みんな立派なポスターを用意して、堂々とプレゼンしています。
小学校に通う子供の様子から感じるのは、アメリカに暮らす人々は小さい頃からプレゼンテーションの訓練を受けていて、とにかくプレゼン慣れしているということです。
学校の宿題を見ていても、段落の初めに要約となる一文を提示し、以降で詳細を展開するという文章の書き方を小学校低学年から教わってます。
こうした背景があるためか、みんなプレゼンに積極的で、話し方も上手です。
そしてアメリカに暮らす人々は議論も上手です。
とにかくdiscussionして、お互いにバンバン意見を言って、そこから最も生産的と思われるplanを導くのが上手で、そしてスピーディーです(=早口でついていけない笑)。
こういうところがアメリカが研究において世界をリードしている所以なのかなと、肌で感じています。
私が指導した学生と、うちのボスと記念写真。
ピペットの持ち方から始まって、細胞培養、骨髄細胞からのマクロファージの作成、特定のフェノタイプへの分化誘導、薬物投与、細胞生存率の計測(MTT)、細胞からのRNAの精製、cDNA生成、qRT-PCR、ELISA、得られたデータの統計解析、文献に基づいた考察手法、そしてポスターの作成…。
これだけのことをボスの意向に沿う形で教えるのは、学生にとってはもちろん、私にとってもなかなか大変なのですが(英語でのやり取りなので余計に)、こうしてきれいなポスターが仕上がって、プログラムにも指導教官として自分の名前が載ってるのを見ると、頑張った甲斐があったなーと嬉しく思いました。
指導教官に配られたバッジ。
これは記念にとっておこうと思います。