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お知らせ

第29回頭頸外科学会総会ならびに学術講演会

矢島です。

先日、第29回頭頸外科学会総会ならびに学術講演会にて発表して来ましたので、ご報告させて頂きます。

 

 

今回私は「術中の透視下操作が有効であった下咽頭異物の一例」という演題で発表させて頂きました。

当科で経験した下咽頭粘膜下に迷入した針金異物の症例について、X線非透過性の異物が疑われた場合、透視を併用することでリアルタイムでより正確な位置把握ができる可能性について、文献的考察を加え発表させて頂きました。

 

突然ですが、私は人前にでるのが苦手です。

じゃがいもだなんてとても思えないです。

学会へ出発する前からそわそわしている私を見かねて、上級医の先生から一言、

『この症例については自分が一番詳しいんだ』と自信を持って発表しないとだめだよ!

この言葉で目が覚め、胸を張って発表するぞと仙台へ出発しました。

 

結果当日は気合を入れすぎ、会場へは発表の朝の7:30に到着してしまいました。

9:30頃の発表時間まで念仏のようにぶつぶつと原稿の読み練習を行い、いざ発表。

緊張しすぎてロボットのような発表になってしまいましたが、何とか質疑応答も対応でき、無事に発表を終えることができました。

今まで学会では演題の内容にだけ目が行っていましたが、聞き手の興味をそそるような語りやスライドの構成など、これまでと違った視点でも他の演者の発表を見ることができ、非常に勉強になりました。

いつかスティーブジョブズのようなスマートな演題発表ができるよう、これからの課題にしたいと思います。

 

学会初日の夜には教授、井田先生、安塚先生、そして学生の富井くんの5人で仙台牛を食べにいきました。

学生の富井くんは特に頭頸部領域に興味があるとのことで、当院でのポリクリ後は県立がんセンターでの研修を行うとのことです。

学生の時から将来を見据えてその目標に向かって努力できる芯の強さがあり、私自身も見習いたいと思います。

将来一緒に働けることを楽しみにしています!!

 

そして肝心の料理ですが、目でも楽しむ料理とはこういうものを言うのか…と料理が出てくるたびに感動し、そしてその美味しさで発表による疲れも吹っ飛びました。

お食事の際に教授から「その土地に行って美味しいものを食べることは、その土地の文化に触れること」という名言も頂きました。

今後も教授と一緒に土地の文化に触れることができるよう、普段から良い診療を心がけ、そして学会発表等の学術的な研鑚を積んでいきたいと思いました。

 

2日目は安塚先生と井田先生の発表でした。

安塚先生は喉頭蓋原発神経内分泌腫瘍の2例、井田先生は下咽頭に発生した癌肉腫の一例を発表しました。

安塚先生は多彩なボキャブラリーと明朗な語りが印象的な発表、井田先生は周囲を巻き込み、引き込むような発表と、それぞれの先生の魅力あふれる発表でした。

こうした学会で得た知識を持ち帰り、今後の診療に生かしていきたいと思います。

 

 

長くなりましたが以上で学会の報告とさせて頂きます。

この度はこのような貴重な機会を与えてくださった近松教授、医局の皆さん、同門会の先生方に心から感謝いたします。

本当にありがとうございました。 

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