皆さんこんにちは、大学院生の多田です。
AACR Annual Meeting 2019に参加するため、米国アトランタ市に来ています。
私は、今回3回目の国際学会参加となります。
臨床をしながら研究して約1年、やっと研究内容がまとまってきていて、その成果を発表するためにここアトランタへやってきました!!
とりあえず、学会の規模が想像以上にとても大きく、本当にびっくりでした。
ちなみにここアトランタはマーガレット・ミッチェルの『風と共に去りぬ』の舞台ですね。
小さい時からこの有名な小説の題名は知っていましたが、高校生のときに、『去りぬ』の<〈ぬ〉の意味が完了の〈ぬ〉であったことに感動を覚えたことがあります。
『風と共に去った』
じゃなんか重厚感が違いますよね。
非常にどうでもよいことですが…
私は「Detection and molecular characterization of circulating tumor cells in advanced head and neck squamous cell carcinoma」と題し、ポスター発表させて頂きました。
循環がん細胞(Circulating Tumor Cells:CTC)はLiquid Biopsyといって、末梢血等を用いて、直接がん組織を採取することなく、がんの性質を診断する方法の一つとして、近年注目されています。
その研究はまだ発展段階で、頭頸部領域でもまだまだ分かっていないことがたくさんあります。
私は、患者さんのご協力でいただいた貴重な血液から循環がん細胞を分離し、遺伝子発現プロファイルを中心に解析することで、CTCの性質に迫ろうと日夜実験に取り組んでいます。
世界各国で、そして様々な種類のがんで同様の研究が行われており、頭頸部でも同じような研究をしている方もいらっしゃったので、もたもたしていると負けちゃうなぁと、基本まったりな私でも思ったほどです。
以前より研究内容について理解できることも多くなっていますが、より深い内容や、ちょっとしたやり方の質問に関しては英語で答えられず、少し残念でした。
しかし世界各国の同じ分野の先生方とお話しできたことは、とても刺激になりました。
さて、学会後の時間を利用して、学会場の隣にあるワールド・オブ・コカ・コーラに行きました。
コカ・コーラの歴史や、各国のコカ・コーラで作っている清涼飲料水を試飲できるコーナーなどがあり、コカ・コーラのシロクマと写真が撮れるコーナーがありました。
シロクマとの写真は教授と秀先生にも15分以上待っていただきやっと写真を撮れたのですが、係の人が撮影してくれた写真は1枚12ドルもしたので、無理言って自分の携帯で撮ってもらってよかったです。
ちなみに日本と時差が13時間のここアトランタ。
時差ボケもあって早朝に1回起きてしまうとなかなか眠れず、内陸にあるので寒暖差も激しく、さらに海外によくありがちの冷房ガンガンかかっている会場で、結論として総じて体調のすぐれない日々を過ごしています。
しかし、それ以上に、世界の熱い思いを持ったすばらしい研究者たちと、時間を共にできることに感謝しながら最終日を過ごそうと思います。
最後になりましたが、研究を日頃からご指導いただきました近松教授、サンディエゴの秀先生、年度初めで忙しいにも関わらず快く送り出してくださった医局の先生方、同門会の先生方々には感謝してもし尽せません。
本当にありがとうござました。