2019/5/8 -5/11に大阪で開催された日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会に参加して参りましたので、報告を兼ねた学会放浪記です。
今回の放浪記は井田・御任の合作でお送りしています。
井田・御任は5/9から参戦しました!!
午前中、外勤先の病院で外来を鬼のように片付け、大阪へ向かいます。
到着したのはもう18時近く。せっかく大阪まで来たのだから、うまいもん食べないといけません。これも仕事です。
そんなこんなで、普段は行かない高級感のある落ち着いた和食店にやってきました。
大人っぽい雰囲気に心踊ります。
美味しい料理と日本酒を堪能し、味蕾が嬉しい悲鳴をあげます。
少しリラックスして砕けた話題でも…と思っていたのに、お酒がまわって仕事の話をはじめると、火がついたように止まりません。
群馬の耳鼻咽喉科の未来を盛り上げていきたいという想いをお互い熱く語りあいました。
道頓堀のグリコに今後の夢を重ねつつ、大阪での一夜を満喫しました。
話は変わりますが、今回の日耳鼻総会では3人1チームで駅伝大会が開催されました。
群大耳鼻科マラソン部を代表して松山先生・御任・また今年入局してくれた内田先生が参戦しました。
群馬をアピールすべく、お揃いのぐんまちゃんTシャツを着ていざ出陣!
一人2kmなんて駆け抜ければあっという間…と思いきや、これがまあしんどい。
3人とも限界まで力を尽くしました。
3人のチームワークにより、男女混合チームの中では第2位という大健闘!!
からっ風で鍛えた群馬県民の脚力と群大耳鼻科の結束力を見せつけてきました。
3人が走っている間、井田は本業の発表でした。
「両側鼻腔内に同時性・多発性に発生したHPV33関連鼻腔癌の1例」と題し、中咽頭癌で有名なHPV感染と鼻腔癌との関連、またHPV関連癌の重複癌について考察し、発表しました。
続いて駅伝おわりの御任の発表です。
「頭蓋底形成術後に発症した前頭洞嚢胞の2例」を発表してきました。
以前に勤務していた館林厚生病院で経験した症例の報告です。
シンポジウムでは、耳鼻科領域の再生医療についての公演を聞きました。
b-FGFによる鼓膜再生や、iPS細胞の内耳細胞研究への応用等々、今後の発展に期待の持てる興味深い話を聞くことができ、大いに刺激を受けました。
井田・御任は4月から大学院に入学したので、基礎研究について学び、このような最先端医療へつながるような研究を目指したいと感じました。
最終日には近松教授、松山先生、多田先生の発表がありました。
近松先生は「頭頸部扁平上皮癌の循環癌細胞における免疫抑制機構の検討」
多田先生は「進行頭頸部扁平上皮癌患者における循環癌細胞の同定と分子生物学的解析」のタイトルで、大学院で最も力を入れて研究しているCTCs=循環癌細胞について基礎的な知見を発表されました。
松山先生は「ローゼンミュラー窩に発生した放線菌症の1例」と題し貴重な上咽頭の感染症例について発表を行いました。
今回の学会は新入局員である内田先生・永田先生にとっては初の全国学会でした。
二人の新しい力は医局にフレッシュな風を引き込んでくれています。
近い将来に、今度は演題を携えて学会に望まれることでしょう。
期待が高まります。
食事会では、関連病院の先生とも交流ができ、よい機会となりました。
終わってみれば弾丸の大阪学会でしたが、非常に学びの多い有意義な学会参加となりました。
最後になりましたが、忙しい中快く送り出してくれた先生方・スタッフの皆様・同門の先生方に御礼申し上げます。
文責:井田翔太、御任一光