近松です。
頭頸部癌学会が6月13日から14日に金沢で開催されました(こちらは今回新國先生が寄稿される予定)。
その前日に、この頭頸部癌基礎研究会は行われていて、既に13回目を数えます。
1)頭頸部癌の基礎研究に興味がある人たちが集まる(来たい人はいつでもどうぞ的なwelcomeな雰囲気)
2)会費無料
3)いかなるメーカーも関わっていない
といったところが特徴でしょうか。毎年100名以上参加されるそうです。
とはいっても、ガチガチの基礎研究の発表会ではありません。
・海外留学(の楽しさと悲哀の)帰国報告
・優秀英語論文賞の発表(これは結構ガチかな)
・アメリカ癌学会(AACR)レポート
・九州がんセンターの益田先生による(益田節が炸裂の)がん研究UP TO DATE 世界の基礎研究の動向
・基礎研究会が中心になってやられているHPV多施設研究の報告
という内容で、基礎研究の楽しさをみんなで共有する会といった感じです。
頭頸部癌をやる人の中で、更に基礎研究というと、minorityですよね。
それにも関わらず、こんなに基礎研究に興味ある人がいるんだなあと、毎回驚きとともにすそ野の広さを感じます。
今回は、前任地の山梨大学時代に一緒に仕事をした(海外行けるよと甘い囁きで研究の世界に引き込んだ)石井先生の留学帰国報告を聞かせていただきました。
かなり頑張っているようで、研究に引き込んんだ私としても嬉しい限りです。
それから、もう一つ、実は私は今回初めて、自ら優秀論文賞に応募しました(たぶん、これまでの最高齢記録は樹立したと思います)。
が・・・なんと一票差で次点だったそうな・・・。
う~ん、惜しい!!!
次回に向けて頑張ろう!となるには、ちと年齢が・・・。
最近は負けず嫌いのパワーもあまり湧いてこない・・・。
教室の次世代にこの想い(重い?)を託します。
(写真は、辻川先生のスライドからご提供頂きました、辻川先生ありがとうございます)
さて、当科の秀先生は、これまでに優秀論文賞を2回ゲットしていることもあり、この研究会ではちょっとした有名人です。
アメリカ癌学会レポートでは、京都府立医大の辻川先生より彼の仕事が紹介され、また世界の基礎研究の動向では、ひと月前にSan Diegoに立ち寄られた益田先生が、秀先生の働きぶりについて、聴衆の面前で紹介されていました。
初めて参加された方は、この先生っていったい何者?って思われたことでしょう(笑)
基礎研究はよくわからないって方も、こんな会から入っていくと、案外、俺も私もちょっとやって、ひと花咲かせてみよう(一泡吹かせてみようかな?)という気になるかもしれません。
年寄りの私は、そのお手伝いができれば、なによりです。
このような会を立ち上げてここまで発展させられた永寿総合病院の藤井先生、近畿大の家根先生、そして奈良医大の太田先生に感謝しつつ、来年また参加したいと思います。