群馬大学耳鼻咽喉科の新國です。
2019年6月13日~14日に、金沢市で行われた第43回日本頭頸部癌学会に参加してきました。
その他の群馬大学耳鼻咽喉科関係の参加者としては近松教授、紫野先生の二人です。
自分は前日に金沢入りし教育セミナーに参加させていただきました。
夜は、紫野先生と合流し能登牛の焼肉を堪能しました。
正直に言いますと、今まで能登牛というブランドをあまり知らなかったのですが、口の中に入れると、とろけるような味わいで大変満足しました。
さて、学会当日です。
第一日目の午前に紫野先生の「当科におけるNivolumab使用経験」の発表がありました。
現在、当科でも頭頸部癌に対するNivolumabの使用経験が増えてきております。
発表では有害事象や効果を詳細に報告されていました。
頭頸部癌での保険適応から数年経過しており、他施設でも症例数が増えており活発な議論で盛り上がりました。
夕方に自分の発表である「異所性甲状腺原発乳頭癌の一例」という演題で、異所性甲状腺に発生した乳頭癌という臨床的に珍しい症例の報告です。
実は同じ群に似た症例の発表がありましたが、異所性原発であることの証明が難しいようでした。
今回の自分の症例では原発性悪性腫瘍が病理学的に証明されており、有意義な報告だったと思います。
夜は頭頸部癌学会恒例の合同懇親会です。
普段キャンサーボードで顔を合わせる、放射線科、歯科口腔外科、形成外科とざっくばらんな話題で盛り上がり、これからの協力体制のために良い交流となりました。
日本酒、焼酎の有名店らしく、自分は睡魔に耐えながら料理とともに堪能しました。
そうこうしているうちに夜も更け、無事に一日目を終えました。
翌日の二日目です。
自分はおもに画像診断の群の口演を聞き、治療前診断の重要性を再確認しました。
その後、書籍コーナーや機器コーナーなどを見学し帰路につきました。
新しく得た知識も多く、とても有意義な学会でした。
送り出してくださった群馬大学耳鼻科の皆様、日頃より学会活動をご支援くださっている同門会の先生方、ありがとうございました。