大学院生の多田です。
2020年9月15日~9月16日にパシフィコ横浜で開催された、第38回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会に参加いたしました。
この学会はもともと2020年2月27日~2月29日の3日間で開催予定でしたが、COVID-19新型コロナウィルス感染症の影響で延期となり、現地開催とwebとのハイブリット開催となりました。
会場周辺はみなとみらいですが、まず街に人がいない…
道路も、いつも昼時長蛇の列があるおしゃれなお店も閑散としています。
とにかく人が少ないので、本当に学会会場なのか(場所間違えた?)と思ったほどです。
学会会場は検温、検温クリアすると学会参加証のプレートにシールが貼られ、初めて学会会場に入ることができました。
学会会場の席の配置もかなり間隔があいており、ソーシャルディスタンスが保たれています。
私は『頭頸部扁平上皮癌における循環癌細胞の同定とその臨床意義について』を1日目に発表しました。
新型コロナウィルス感染症の関係で横浜に来られず、残念ながら取り下げられている演題も多く、結果的に一人当たりの発表時間が長くなりました。
せっかく7分で全内容を説明できるようスライドは複数枚削って、言い間違えないように何度も練習したのにな…と複雑な思いで発表に臨みました。
結局、練習通り7分で発表が終了したので、質問時間が長くなり…エンドレス…
もう終わりかと思ったら、次から次へと質問いただき、口頭試問を受けているような、そんな気持ちになりました。
質問が多いことは、それだけ興味をもっていただけた?ということにしておきます。貴重な体験でした。
一緒に学会に参加した高橋先生は『High-dimensional single cell analysisを用いたPIK3Kγ阻害による腫瘍増殖抑制』について発表されました。
伝説的な奨励賞2回目受賞という結果でした。
超人的な(以前から仙人だなと思っています)実力を発揮された秀先生の後ろに座り、もし受賞したら『スタッドレスタイヤ買おうかな』と賞金の使い道を考えていた私は人間的にも研究的にもまだまだですね(笑)
秀先生、受賞おめでとうございました。
2日目の目玉は、高橋先生パネリスト、近松先生座長の『次世代がん免疫療法』についてのパネルディスカッションです。
題名通りの内容で、非常に熱い内容でした。
高橋先生は『c-Kit依存性tissue resident macrophageをターゲットとした新規免疫療法』について発表され大活躍でした。
主に留学中の内容だと思いますが、留学中とても大変そうだっただけに、親?のような気持ちで感動してしまいました(ただの変な人です)。
また近松先生の司会も、キレキレでした。
そのほかにも興味深いセミナーや、演題発表、パネルディスカッションを聴講し、大変刺激になりました。
大学院の研究が少し落ち着いた今、ピーターパンシンドローム的な毎日だったのですが、もやもやしていた目の前の霧が晴れ、明日からまた目標をもって過ごせそうです。
最後に現在の社会情勢を鑑みると、学会開催自体が少なく、出張にも制約やリスクが伴います。
私も参加前は不安でしたが、Webでは得られない現地ならではの刺激がたくさんありました。
参加して本当によかったと思います。
このような状況下で、学会参加に快くご支援くださいました医局の先生方、同門会の諸先生方に厚くお礼申し上げます。
ありがとうございました。