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お知らせ

初期研修報告(高崎総合医療センター 高橋薫先生)

高崎総合医療センター 研修医2年目の髙橋薫です。

2021年8月1日~31日まで群馬大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科にて研修をさせていただきました。

まず初めに、近松教授をはじめとした諸先生方には研修中大変お世話になりました。この場をお借りして感謝申し上げます。

 

さて、研修医や学生の方々に向けて研修体験をお伝えする前に、自身について簡単にお話します。私は群馬県沼田市出身、高崎高校に進学後、地域枠で群馬大学に入学、現在に至ります。生粋の群馬県人かつ将来を群馬県に捧げる人生を歩んでいるというところでしょうか。

 

そんな私が初期研修医2年目になり必ず選択しようと心に決めていた診療科が、群馬大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科でした。何故なら、学生の頃の実習で見学させていただいた上顎拡大全摘術(眼窩内容物まで摘出)の衝撃が忘れられなかったから。こんなに大胆かつ緻密な手術を群大でやっていたのか!と衝撃を受け、興味を持ったのが始まりでした。

群大耳鼻科には高崎総合の先輩だった佐藤先生がいらっしゃいましたので、初日からつきっきりで、ビシ!バシ!と、いえ、大変優しく指導していただきました(笑)。また、あらかじめ頭頚部領域の診療に興味がある旨を伝えてありましたので、頭頚部腫瘍を専門に診療なさっている井田先生と一緒に症例を受け持つなど、大変丁寧にご指導頂きました。

研修が始まり、初日から扁桃摘出術や気管切開などの手術に参加させて頂き、先生方の熱いご指導による緊張と興奮で手が震えながらも手技を学ぶことができました。その他内視鏡下鼻副鼻腔手術や頚部郭清術、喉頭全摘術、経口的咽頭腫瘍摘出、人工内耳挿入術、鼓室形成術など、数多くの手術に参加させて頂きました。

 

また手術だけではなく、専門外来の見学や診察、病棟診療にも積極的に携わらせていただきました。喉頭外来やアレルギー外来、中耳炎外来、難聴外来、人工内耳外来など各専門分野に特化した外来があり、病棟診療においても小児〜高齢者まで幅広い年代かつ感染症や腫瘍性疾患、膠原病関連疾患など縦にも横にも広く症例が集まるため、これまでのどの科よりも多様な症例を短期間で経験したように思います。さらに喉頭ファイバーや生検など、手術以外の手技が多いことも印象的でした。外来・病棟診療における知識や思考回路に関しても丁寧にアドバイスを頂きました。そのため、手術書を読んだり基礎的な教科書を読んだりと、時間が足りないなと思うくらい勉強の重要性・必要性を感じたとともに、その時間が楽しくも感じました。

まだまだ経験できたことはたくさんありましたが、ただの日記になりかねないのでこのあたりにいたします。とにかく、耳鼻咽喉科での1ヶ月間は濃密で、充実感を感じられ、魅力がありました。

耳鼻咽喉科の研修環境としては、指導熱心で相談しやすい先生方が多くいらっしゃるので、自分のやる気次第でどこまでも成長できる環境のように思います。また、手術を含め手技がやりたいけど内科的思考も捨てたくない、癌診療もやりたいなどあれもこれもやりたい方、逆に特定の分野でスペシャリティをとにかく追求したいと考える方、勝手な推測ですがどんな人でも受け入れてくれる科ではないでしょうか。

これから耳鼻咽喉科での研修を考えている方、少しでも興味のある方、本当におすすめです。強いて言うならば、できることや学べる範囲がとても広いので何かやりたいこと・目標をひとつでも決めて来られると(研修中でも大丈夫)さらに充実した研修になるかと思います。是非研修の選択肢にいれてみてください!

また、今回は新型コロナウイルス流行の影響で予定していた学会の現地参加は叶いませんでしたが、もし機会があれば参加してみるとよいかと思います。発表内容から学べることも多いと思います、それと噂に聞くところによればおいしいご飯もいただけるそう…。行きたかったです…。

 

最後に、群馬大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科の先生方、1ヶ月間本当にお世話になりました。来年の3月もまた研修させていただく予定ですので、その際にはご指導よろしくお願いいたします。

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