今年12月をもって准教授の高安幸弘先生が群大病院を退職され、1月より館林総合病院に勤務されることとなりました。
これまで長きにわたって群大耳鼻科を支えて頂き、心より感謝するとともに、新天地でのご活躍をお祈りしております。
高安先生よりメッセージを頂きましたので、掲載させていただきます!
〜群馬大学退職に寄せて〜
皆さんこんにちは。群馬大学耳鼻咽喉科の高安です。この度、長年勤めた群馬大学を12月末で退職し、令和4年1月から館林厚生病院 耳鼻咽喉科へ赴任することになりましたので、この場を借りてご挨拶させていただきます。
私が群馬大学を卒業し、そのまま群馬大学の耳鼻咽喉科に入局したのは1998年5月で、早いもので今年で23年になります。実は卒業後の10年間は神経生理学教室での大学院時代からつづく基礎研究に大部分の時間を費やしたため、私が実際に耳鼻咽喉科の臨床医として貢献が出来るようになったのは、ようやく2009年頃からでした。当然、臨床医として10年間の出遅れの影響は大きく、まずは担当する専門分野を絞って研鑽することになりました。それが、これまでの神経生理の基礎研究と関連があるめまい平衡の領域と、その当時医局としてマンパワーが極度に不足していた頭頸部癌の領域の2つでした。そんな訳で、「めまい」と「頭頚部癌」という耳鼻咽喉科サブスペシャリティーの中でも随分と異質の2分野が、ここ13年間の私の専門領域になりました。そして、このような経歴だったため、23年間のうち関連病院で仕事をしたのはたった1年間のみで、結果的になんと22年間も群馬大学に所属していました(大学院生時代も含めて)。この間、基礎研究から耳鼻科臨床に至る様々な場面で、うれしいことから大ピンチの瞬間まで、本当にいろいろな経験をさせて頂きました。そして、どの場面でも、先輩の先生方のご指導や後輩の先生たちの協力は元より、病棟や外来、手術室のスタッフの皆さんなどなど、周りにいる様々な人たちに支えられ、助けられて、何とか乗り越えられたと感じています。ここに、あらためて、様々な場面で関わっていただいた群馬大学のすべての皆様に心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
23年間は過ぎ去ってしまえばあっという間で、気付けば49歳になっていました。そして、この先、さらに耳鼻咽喉科臨床医としての幅を広げるためには、大学病院から市中病院へ舞台を移すのが望ましいと考えるようになり、年齢的にもそろそろその最後のチャンスと思うようになりました。そんな矢先に、ちょうど来年3月に館林厚生病院耳鼻咽喉科を退職される室井先生の後任として赴任する機会を頂きました。実は、室井先生は、私が群馬大学で新人耳鼻科医としてスタートをきった際の直属の指導医で、これまでで最も影響を受けた大先輩の先生です。ですので、館林厚生病院で室井先生の後任を務めることが出来ることを、自分自身、大変光栄に感じています。ただ、如何せん、まだ自分の実力不足が不安材料ですので、これまでにも増して今後も精進していきたいと思ってるところです。また、これまで経験したどんな現場でも、いい仕事をするには、自分の技量だけでなく、周囲のスタッフの協力が不可欠でした。新しい環境でも、周りの人たちから信頼を得られるよう、でもあんまりあせらずに、日々の努力を重ねていけたらいいなと思ってます。
皆さま、これからもよろしくお願いします。
高安幸弘