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お知らせ

初期研修報告 利根中央病院 磯貝先生

利根中央病院 初期研修医2年目の磯貝康太と申します。

2022年4月に群馬大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科で研修いたしましたので、ご報告します。

 

本題に入る前に、少しだけ自己紹介します。私は生まれも育ちも高崎市、その後群馬大学に進学卒業し今に至ります。

群馬から出ないの?とよく聞かれますが、困ったことにその気は全くありません。住みよい、いい県ですよね。

 

もともと救急科や総合診療科などgeneralな診療科に興味があり、利根で研修中です。

地域唯一の総合病院であるため、救急外来でめまいや鼻出血、頭頸部の外傷や耳鼻咽喉科領域の感染症対応に頭を悩まされることもあります。

それらに対応できる力をつけたいなと思っていたのと、学生の時に感じた耳鼻咽喉科の興味深さや医局の雰囲気が忘れられず、今回研修をしようと決めました。

 

1か月間、高校の先輩でもある高橋先生にメインでご指導いただきました。

高橋先生をはじめとする後期研修1年目の先生も、4月から外来、病棟管理、手術助手や執刀をビシバシこなしており、素直にかっこいいなと感じました。

 

では、私がこの1ヶ月で経験したことをつらつらと書いていこうと思います。

 

 

  • 幅広い知識を習得できた

病棟管理や外来見学を通して、耳鼻咽喉科の高度かつ専門的な知識を習得できました。

病棟では頭頸部癌の術後や化学放射線療法中の患者さんの管理、専門外来では小児難聴、腫瘍、喉頭、前庭などなど多くの専門性の高いことを学習できました。

 

その一方で、上級医の先生と外勤先の市中病院に帯同し、common diseaseの勉強をすることも出来ました。

私は、井田先生・シニアの先生について行き利根の外来を見学していました。お気づきの通り、出戻りです。

 

花粉症や副鼻腔炎、顔面神経麻痺などよく遭遇する疾患についても学習できました。意外とこのような疾患は初期研修医のうちはあまり体系的に学習しないのではないでしょうか。

耳鼻咽喉科領域の幅広さを実感しました。

皆さんも一度はかかったことのあるような疾患から腫瘍といった専門的な領域まで、マイナー科と言われはおりますが結構いろいろなことが詰まっているように思います。目の前の知らないことを学ぶので精一杯でした。

 

 

  • 手技・手術たくさん

喉頭ファイバー(観察、生検)、鼻出血の止血(ガーゼパッキング、バイポーラ)などを経験できました。

手術にもたくさん参加出来たので手術手技や術後の創部処置なども勉強できます。

個人的にはかつて鼻出血を止められなかった苦い思い出があるので、止血術を学習できたのは嬉しかったです

。どの手技も指導医の先生がきちんと指導してくれるので、少しは型を身につけることが出来たのかなと思います。

 

鼓室形成術、顎下腺/耳下腺摘出術、口蓋扁桃摘出術、内視鏡下鼻副鼻腔手術など頭頸部の主たる器官の手術に参加することが出来ました。

 

咽喉頭食道摘出術+遊離空腸再建、舌全摘術+遊離腹直筋皮弁と再建を伴う手術があり、特に頭頸部腫瘍についてガッツリ勉強することが出来ました。

 

 

この1ヶ月の研修を通して感じたことは、医局の雰囲気がいいこと、熱心に指導してくださる先生が多くいらっしゃることです。

1ヶ月で学生の頃とは比べものにならないくらいの知識・技術を得ることが出来たと思います。

周りの研修医にも耳鼻科研修を勧めてみようかと思います。耳鼻咽喉科は現在のプログラムでは必修の研修科ではないですし、なかなか興味がないと研修をしないのが現状です。

 

ただ、先ほども書いたように耳鼻咽喉科は専門性が高いかつ内科的・外科的な要素を兼ね備えた診療科です。頭頸部の専門的な知識から、内科的外科的に関わらず日常診療に重要な多くのことを学習できるはずです。

 

いきなり知らない先生の多くいるところで研修したくないかもしれませんが、群大の耳鼻科なら大丈夫だと思います。

高橋先生と記念に1枚。

最後に近松先生やチームの先生をはじめとする耳鼻咽喉科・頭頸部外科の先生方にこの場を借りて感謝申し上げます。

1ヶ月間ありがとうございました。

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