HOME > お知らせ > 新着情報 > 学会報告 > 第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 学会報告

お知らせ

第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 学会報告

川崎です。

5月25日〜5月28日
海風漂う神戸の国際会議場
第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 総会・学術講演会
に参加いたしましたので学会報告させていただきます。
今回私は
「哺乳障害を契機に発見された上咽頭奇形腫の一例」
をポスター演題で報告いたしました。
上咽頭に腫瘍ができてしまうと、気道のトラブルや、小児では哺乳障害、成長障害をもたらしてしまいます。今回報告した症例の腫瘍は小さく、哺乳障害も軽度な症状でしたが、手術で腫瘍摘出することにより症状が改善しました。軽微な腫瘍と症状でも、小児にとっては今後の成長に関与してしまう可能性があり、手術介入の意義性を提案できた発表であったと、感じております。
また、粟生先生は「好酸球性肺炎を合併した木村氏病の一例」
近松教授は「Nivolumab 投与による抗腫瘍免疫応答の誘導と治療耐性についての検討」を口演発表いたしました。
本学会は国内の耳鼻科の学会では一番規模も大きく、複数の会場でさまざまな症例報告や研究報告が行われますが、一番感銘を受けたのはランチョンセミナーの北海道大学の鈴木先生のお話でした。AR(アレルギー性鼻炎ではなく、拡張現実)×鼻 3Dプリンター×鼻 など最先端の科学と医療の掛け算のお話。
どうしても医療において患者さんが違えば解剖も同一ではないし病変や病状も同一ではないのが、興味深いところであり、難しいところです。
そんな分野へ最先端の科学が合わさると、医療資源が世界に効率よく行きわたり、手術手技も世界的に底上げされ標準化される可能性を感じました。
当科医局からは近松教授、粟生、佐藤、小川、高橋、峯村、川崎(敬省略)、研修医の先生、学生さん3人が参加し、大所帯での集合写真となりました。

研修医の都丸先生はハンズオンセミナーで豚の喉頭を用いた気道確保のレクチャーを体験していました。この経験を機にぜひ耳鼻咽喉科へ興味を持っていただければ嬉しいです。

また、学生3人も初めての全国学会の規模に驚いており、今後の実習や医師人生に良いスパイスとなったのではないでしょうか。
ここからは余談ですが、
感染対策は抜かりなく、個室にてお食事会もしました。まずは大人の合言葉、「乾杯」の儀です。
それぞれの飲み物が届き、私にも注文したビールが目の前に運ばれて…わくわく…バシャっ…ん?
店員さんの手元が狂い、ビールが盛大に私の右半身にかかってしまいました。取り繕いの大丈夫ですよ、も言えないくらいの濡れ具合でした。
まだ乾杯もしていないのに..笑
お店の方にはその後ご丁寧に対応いただき、着替え一式の新品をご購入、即座にスーツはクリーニングに出してホテルまで届けていただき、無事28日の発表は持参したスーツで迎えることができました。
飲食業界では気をつけているものの僅かな確率でこのようなことは起こってしまうもの。
医療の現場でも同じく気をつけて診療を行ってはいるものの、インシデントなどは起こってしまいます。私も医師7年目になりますが、当たり前にできるようになった事柄も、もう一度身を引き締めて丁寧な診療を心がけたいなと、思った懇親会でした。笑
写真はご当地の神戸牛です↓

さらに余談ですが、合間をぬって、私の趣味であるメガネ屋巡りもしっかり3店舗行ってきました。

私の中ではメガネ=触れる芸術品
つまり、美術館に行ったようなものです。
買ってしまったかどうかは、内緒です。1週間後にはデンマークの面影を身にまとって外来診療を行っているかもしれません。
最後になりますが、学会留守中の病院業務を支えてくれた先生・スタッフ方、また同門の先生方に深く御礼を申し上げます。

トップへ戻る