<第46回日本頭頸部癌学会参加にあたって>
みなさんこんにちは。多田です。
私は2022年6月17日~18日にかけて奈良県コンベンションセンターで行われた第46回日本頭頸部癌学会に参加しました。今回は光栄にも『頭頸部癌基礎研究の進化』ー若手研究者からの発信-というテーマのシンポジウムで発表をさせていただきました。はじめてのシンポジストで、朝8:30~という最も苦手な時間帯での発表(私は夜型人間です)であり、まず会場に朝到着できるかというところからのスタートでした。前日夜に、ホテルから会場までタクシーを利用する予定で予約をとろうと思いましたが、ホテルの方が3社電話をかけてくれたのですが・・予約取れず・・・不安な幕開けでした。しかしながら、前日午後に奈良の東大寺大仏に参拝しておいたおかげか、無事にバスで余裕をもって会場に到着でき、発表することができました。Liquid Biopsyという分野で、比較的みなさんにも理解していただけたのか、たくさん質問いただき大変嬉しく思いました。みなさまありがとうございました。
実はこのシンポジウムの前には第16回頭頸部癌基礎研究会、翌日には頭頸部癌基礎研究サマースクール2022にも参加しました。学会前日の頭頸部癌基礎研究会では留学された先生のお話や、昨年の優秀な論文を報告された先生の発表を拝聴し、大変勉強になりました。また学会翌日には、頭頸部基礎研究で大変活躍されている先生方に誘っていただき『頭頸部癌基礎研究サマースクール2022』にも参加しました。京都で行われたこの会でも、私はLiquid Biopsyという分野について発表させていただきました。朝寝ぐせを直して行ったはずなのに、京都の湿気と、サマースクールに参加されている先生方の熱気で(?)、髪の毛が寝ぐせのようにうねってしまい‥発表するころには寝ぐせにようになってしまったのが、なんとも悲しかったです。
大学院生中は、生活のほぼすべてが研究の毎日で、卒業後は少しメンタルが疲れてしまっていたのですが・・連日、頭頸部癌基礎研究に関連した学会発表、研究会への参加で、最前線で研究されている先生方の溌剌としたお姿を拝見し、最近は臨床で忙しく休みがちになっていた研究への意欲が少し出てきました。今度はマイペースでLiquid BiopsyのCTCsだけでなくctDNAなどの研究も進めていきたいと思っています。また、臨床に研究に忙しい毎日で疲れてイライラしてしまう場面でも奈良の大仏さまのような大きな体と大きな心で、穏やかに過ごしていければよいなと思います。
最後に今回の学会参加にあたり、医局の先生方、同門会の先生方のご協力を賜りましてこの場を借りて厚く御礼申し上げます。