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お知らせ

第68回日本聴覚医学会 報告記

言語聴覚士の篠原悠子です。今回、10月12日~13日に第68回日本聴覚医学会総会・学術講演会に参加しました。一日目は主題である「難聴とフレイル、認知症」の講演を拝聴しました。当院より、茂木雅臣先生が「独居が語音聴力と補聴器装用効果に与える影響」を発表されていました。我々STも地域高齢者向けのきこえチェックに参加する機会があり、難聴も困り感もあるのに医療と繋がっていない高齢者が多くいることを感じていました。特に独居の難聴者は日常的に聴覚刺激に触れる機会が極端に少ないため聴覚活用の力が衰えやすいと思われます。発表を拝聴し、高齢の難聴者の独居歴や趣味を楽しむ余裕があるかなど様々な視点が必要なことを学びました。

二日目は「一側性感音難聴の現状-その問題点と対応-」の講演を拝聴しました。一側性難聴は補聴器購入に補助が下りないこと、もう一側が健聴である場合は日常生活に大きな支障がないと考えられるため、医療的な関わりが希薄になりがちですが、実際は学校や職場で聞こえづらさを感じ困る場面も多いとのことでした。また、今回初めて県内に一側性難聴のコミュニティがあることを知り、今後臨床で出会う患者さんに情報提供できればと思いました。

今回、学会参加という貴重な体験をさせていただき感謝いたします。今回学んだことを今後の臨床で活かせるように努力したいと思います。

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