こんにちは! 茂木です。
大分 別府で開催された第18回日本小児耳鼻咽喉科学会の報告記をお届けします。今回は茂木がソロ参加です。
温泉天国 別府
別府の朝は、硫黄の香りとのどかな情景から始まります。別府湾を望みながら露天風呂に浸かると、「これぞ至福の時」です。旅館でのひとときは、まさに「温泉天国」。
国際学会との合同開催
今年度は、特別にアジア小児耳鼻咽喉科学会との合同開催です。英語でのセッションが目白押し。中国や台湾、シンガポールなど、海外から来ている先生方も数多く見られます。海外セッションでは驚くほどたくさんの質問が飛び交い、大変活気に満ちた雰囲気です。そして、マスクなしの参加者ばかりで、コロナが終わったのを肌で感じられる瞬間でした。
研究の報告
私は「緊張部癒着におけるアブミ骨欠損の予測因子」というテーマで口演しました。鼓膜が癒着しているお子さんは、手術のタイミングを逃さないことが重要です。聴力が回復できないほど経過を見続けるべきではない、という視点からの啓蒙です。我々のデータから導き出したアブミ骨欠損の予測方法を、他の大学の先生方にも知っていただける、良い機会となりました。
慣れないシンポジウム形式
通常の国内学会とは、質疑応答のやり方が違っていました。通常は各先生の口演が終わり次第、すぐに質疑の時間が与えられます。ところが、今回はまずそのセッションの演者全員が口演します。そして、残り時間で個々に、または全演者に質問したり、演者間でディスカッションしたりします。いわゆるシンポジウム形式となりました。本学会の会長の先生のアイデアだそうです。
質疑応答
プレゼンの成否は、質疑応答で決まります。慣れない形式に戸惑いもありましたが、いただいた質問に丁寧にお応えできたかなと思います。もちろん、質問されたその瞬間、心の中では焦りや戸惑いで頭の中はカオスの如く… 冷や汗ダラダラにもなるのですが。でも最近は、やっぱり多く質問をいただくと嬉しいな、と思うようになりました。興味を持っていただけたからこその質問ですから。
学会後のお楽しみ
街の中にも湯気が立ちのぼり、まさに温泉街といった雰囲気。会場で前任の医局の先輩や同期と再会しました。さらに獨協医科大学埼玉医療センターと三重大学、川崎医科大学の先生方と合流し、ランチや夕食をご一緒できました。臨床や研究以外のテーマ、将来の耳鼻咽喉・頭頸部外科の目指すべきところや学会の裏話などなかなか聞けないお話しを伺うことができました。大変有意義な時間でした。
現地の味覚
そして、もう一つの貴重な出会いは「関サバ」。茂木は初体験です。切り身は分厚く、そして鮮やかな紅色が美しいほど。引き締まった身の歯ごたえ、それでいて脂がのって口の中でとろけるような味わい。今まで食べたどの鯖よりも美味しく感じました。
さらに大変貴重なワインまでもOBの先生にご馳走いただきました。ありがとうございます!深夜3時まで続く濃厚な情報交換の場で、本当にコロナが終わったことを実感しました。
次年度への期待
他大学の先生方との交流に加え、地元の魅力を満喫する、現地参加ならではの学会の楽しみ方が復活しました。次年度の学会は、なんと三重 伊勢で開催予定。伊勢えびに松阪牛、今から胸が膨らむ思いです。
さいごに
快く学会に送り出してくださった医局の先生方、そして日頃からご支援頂いている同門会の先生方に心より感謝申しあげます。学んだことを、精一杯日頃の臨床・研究・教育に還元していく所存です。
これが私の初投稿になります… いかがでしたでしょうか。これを書きあげたことで、ついに私も医局の仲間入り(?)
今後ともよろしくお願いします。