ひさびさのご報告、川崎です。
2024年10月15、16日に仙台で開催された第75回 日本気管食道科学会で口演発表してきました。
東北と言えど、秋の訪れをまだ感じづらい、ほんのり汗ばむ陽気でした。
と、仙台到着からこの報告記を開始したいところですが、私はさかのぼること3日前に東北入りし、盛岡駅で降り立ちました。
東北の山々は絶賛紅葉シーズンであります。
そう、登ります。
- 早池峰山(はやちねさん) 日本百名山
- 秋田駒ヶ岳 日本二百名山
連日登ってきました。累積距離23km 累積標高2100m
大満足。
登った後は珍しい緑色の秘湯の国見温泉で汗を流し、発表に向けてバッチリ、整いました。
新幹線で盛岡から南下し仙台へ到着。
(山の写真は最後に載せておきます。)
さて、真面目に学会の話に戻ります。
今回の学会には当科からは近松教授、萩原先生、川崎が参加し、下記の題目でそれぞれ口演いたしました。
近松教授「頭頸部癌の原発巣と頸部リンパ節転移巣におけるがん関連繊維芽細胞の特性の違いについての検討」
萩原先生「喉頭に発生したMALTリンパ腫の一例」
川崎「異所性甲状腺に発生した膨大細胞癌の一例」
気管食道科学会は、耳鼻咽喉科単科の学会ではなく、呼吸器内科外科、消化管外科、乳腺甲状腺外科などの診療科の先生も一同に会して開催されます。
私のセクションの「甲状腺」も耳鼻咽喉科からの発表もあれば乳腺甲状腺外科からの発表もあり、座長も甲状腺外科の先生だったので鋭い質疑応答が飛び交っておりました。
私も3人の先生からご質問を頂き、最大限丁寧な返答ができたかと思います。
他のセクションでは食道癌の治療戦略などの発表もあります。
一見、我々耳鼻咽喉科・頭頸部外科には関係ない知識と感じますが、頭頸部癌も食道癌も飲酒喫煙が原因の大きな割合を占めます。
頭頸部癌の精査の過程で重複癌(同時に2つの部位の癌)が見つかることもあり、治療優先制の検討を2つの診療科で協議しなければならない場面も臨床ではしばしばあります。
当然餅は餅屋に任せるのが現在の医療ですが、近しい診療科の知識を少しでも備えておくことも、円滑な診療を行う上では大事だな、と感じながら拝聴してきました。
初日夜はみんなで食事を囲みました。
前橋赤十字病院から紫野先生もいらしていたので合流していただきました。
仙台名物牛タンはもちろんのこと、海鮮も絶品でした。(牛タン写真撮らず…)
萩原先生も私も、前橋赤十字で数年勤務していた期間があり、前橋赤十字トークに話が弾みました。
また、大学病院として県内全地域から患者様を受け入れつつ、前橋医療圏としての救急体制は前橋赤十字病院なくしては成り立たないと再確認しました。
学会の合間に普段は隙あらば観光するのですが、今回は山の疲れもあり、これといって仙台周辺観光地は行かず。
繁華街の古着屋を3店舗ほど巡り、ずんだわらび餅シェイクは飲みました!
今回は学会地の雰囲気をお伝えできる写真を皆様にご提供できないため、山の写真で癒されていただければ幸いです。
↑田沢湖を眼下に、鳥海山まで一望!!(この興奮伝わりますか?笑)
絶賛紅葉中。もう数日後に最盛期迎えそう。
自然の造形美、見惚れてしまいました。
映画も倍速で観るようなタイパの時代ですが、時速2kmくらいでこういう景色を観るのもたまにはいかがでしょうか?
最後に毎度ではありますが、学会参加にあたり医局の皆様、同門の先生方にこの場をお借りして感謝申し上げます。