こんにちは、青園です。2025年1月30日から31日に東京都で開催された第34回日本頭頸部外科学会 総会ならびに学術講演会に参加させていただきましたので報告いたします。
今回の学会には他に近松先生、茂木先生、佐藤先生、松本先生が参加されました。
会場はヒルトン東京お台場。
私は1日目の朝イチの発表だったので前日入りしたのですが、新橋でゆりかもめに乗り換えようとしたら、なんと停電によりゆりかもめが運転見合わせとなっていました。その日のうちに復旧しないようでこれではホテルにたどり着けない、と途方に暮れました…
が、もともとホテルに着いた後、豊洲に行く予定だったのでいったん豊洲に向かうことにしました。新橋からメトロで豊洲へ行くと、どうやら豊洲~有明間はゆりかもめが運行しているようでした。そして、偶然にも有明の次の駅がちょうどホテルの最寄り駅だったので1駅分歩けばホテルにたどり着ける!となり、当初のルートと反対回りになりましたが重いスーツケースを引きずりながら無事ホテルにたどり着くことができました。別のルートを見つけたのはたまたまでしたが、1駅分歩くくらいで済んでラッキーでした。
会場の受付にはレゴで再現された手術室がありました。
ダヴィンチも再現されていました。
そして、耳鼻科医おなじみのこれらの道具もレゴで再現されていました。
ファイバーに耳鏡、鼻鏡、リガシュア…細かい所まで精密に作られています。かわいいですね
1日目。今回私は「当科で経験した巨大口腔底嚢胞の3例」の口演発表を行いました。
やはり緊張しましたが、松山先生を始め、医局の先生方の事前のご指導ご助言のおかげでなんとか無事に発表を終えることができました。
1日目の朝に自分の発表が終わったので後は肩の荷が降りたようなまったりとした気持ちで過ごすことができました。これからも学会発表は1日目の午前がいいと強く思いました。
午後は松本先生が「経乳突法にて髄液耳漏の停止が得られたmeningoencephalic hernia の1例」という演題で発表されました。
私はエコーについてのハンズオンセミナーに参加してきました。
頭頸部超音波研究会の先生方がエコーの使い方の基礎から正常解剖、各疾患のエコー所見など丁寧に分かりやすく講義して下さいました。座学の後、実際に受講者同士で先生方の直接の指導の元エコーを当てました。甲状腺、頸部の血管・リンパ節、耳下腺の他に下顎から口腔底・舌や喉頭の声帯・被裂などを描出しました。
中央の黒い丸は私の左総頸動脈、右隣の黒い丸は左内頸静脈です。
もともとエコーに苦手意識がありましたが、ここでエコーの基礎を学ぶことができ、直接描出方法を教えていただけて大変勉強になりました。自分の外来を持つようになりエコーに触れる機会も増えてきたので、学んだことを診療に活かしたいと思います。
夜は食事会でおいしい和食に舌鼓を打ちました。
写真は鮭といくらの土鍋です。非常に美味でした。
2日目。茂木先生の人工聴覚器についての教育セミナーがありました。
主に人工内耳以外の、BONEBRIDGEやBahaなどの人工聴覚器の特徴や適応について実際の手術動画を混じえながら分かりやすく講義されていました。講演を拝聴しながら、茂木先生が執刀されたBONEBRIDGEやBahaのオペに助手として入ったことを思い出していました。
佐藤先生は「唾液腺癌に対して抗アンドロゲン法を施行した2例」という演題で発表されました。
最後に、学会に快く送り出してくださった医局の皆様、同門の先生方にこの場をお借りして感謝申し上げます。
お台場の Statue of Liberty
※ちなみに豊洲に行った目的はずっと食べたかったシカゴピザを食べるためです。チーズたっぷりでとてもおいしかったです。これをもっと近場で食べられないものでしょうか?