こんにちは!
群馬中央病院研修医2年目の粟生憲和(あおうのりかず)と申します。
この度は、2020年10月5日から10月30日の4週間にわたって、群馬大学医学部付属病院の耳鼻咽喉科(以下、当科)にて研修させて頂きましたので、その期間での学びと経験をこの場をお借りしてお伝えさせて頂こうと思います。
・・・と、その前に軽く自己紹介を。
私は群馬県の出身ではなく愛知県の出身です。
愛知の県民性は、地元愛が強く、一度県外へ出ても必ず故郷に戻ろうとする人が他県の人と比べて多いことで知られています。
縁があり群馬大学に学士編入学した私も例外でなく、卒業した後は愛知県に戻ることを当然と考えていました。
結局戻らず群馬に残ったわけですが、私が群馬県に残る選択をしたのにはいくつか理由があります。
その理由の一つに、当科の医局の雰囲気がとても心地よかったことがあります。
私は学生の頃より、耳鼻咽喉科の専門医を目指そうと考えていたので、学生実習の選択実習から当科で学ばせていただいておりました。
いつか地元へ帰るにしても、耳鼻咽喉科のことを学んでおこうと考えてのことでしたが、気が付けば、この医局の一員になりたいという願望が生まれていました。
そして、来年度からは当科の医員として所属する予定です(まだ正式発表はありません笑)。
前置きが長くなってしまいました。
まずは、10月6日から2日間、岡山県の岡山コンベンションセンターにて開催された、日本耳鼻咽喉科学会講演会に参加させて頂きました。
この時のことは高橋先生がすでに記事にされていらっしゃいますので、内容よりも、研修医として参加した感想を書かせて頂こうと思います。
私が耳鼻咽喉科の学会に参加することは今回が2度目になります。
前回は5年生のころ日本頭頸部外科学会に参加しました。
当時はなんとなく漠然と耳鼻咽喉科医になろうというフワッとした感覚での参加でした。
教授や同行された先生方から「好きな演題を聴きに行くといいよ」と言われても、なんだろうなぁ~なんとなく鼻の手術とか甲状腺とか聴いてみるか~という気の向くまま風の吹くままに聴講していました。
学びはありましたが、内容も難しく、理解の追い付かないまま終了してしまいました。
今回は、初期研修1年半を経て自分が最も興味をもった分野である、音声外科関連の演題をメインに聴くことにしました。
最新の臨床研究や症例発表を聴き、この分野をもっと知りたい、学びたいという意欲が滾々と湧いてきました。
いつか自分もこの先生たちに追いつけるように、一歩一歩着実に学んでいこうと気持ちを新たにした学会でした。
また、教授にとても美味しいお寿司をご馳走していただきました!
鰆が本当に美味しかったです笑。
大学に戻ってきてからは、もうあっという間の4週間でした。
火曜日・金曜日の手術では指導医の先生のご指導の下、気管切開術や口蓋扁桃摘出術、ESSや鼓室形成術など多彩な手術に参加させて頂く一方で、病棟や外来では内視鏡やエコーガイド下リンパ節穿刺などの手技をお腹いっぱい学ばせて頂きました。
もちろん手技だけでなく、外来で指導医の先生がfollowされている患者さんの疾患についてのエッセンスや、問診で最も大切なことなど、知識も多く学ばせて頂きました。
また、患者さんへの手術前のICに参加させて頂いたり、術後やケモラジ中の担当患者さんのアセスメントや治療方針を指導医の先生と一緒に考えたりと、様々な症例を経験させて頂きました。
もし、この記事を読んでくださる学生さんや初期研修医1年目の方がいたなら、おそらく耳鼻咽喉科に多少なりとも興味がおありでしょうし、ぜひ一度私のように当科へ見学・研修に来られることをお勧めします。
優しく個性的な先生方がたくさんいらっしゃる当科にはこの場では伝えきれない魅力がぎっしり詰まったところですので、必ず後悔はいたしません!(TVショッピングみたいになってきた)
先日当科所属の井田先生のご自宅で3密を避けて行われたハロウィンパーティーにお呼ばれ致しましたので、その時の写真を載せさせていただいて、私のお話は以上とさせていただきます。
気が付けばえらく長文になってしまいました・・・。
当科の面白さが少しでも伝わっていれば幸いです。
先生方、4週間お世話になりました。
また来年の2月にも研修に来させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします!!