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お知らせ

第32回 日本頭頸部外科学会総会 報告記②

皆さんこんにちは、シニアレジデントの髙橋です。

2023年1月19・20日に金沢で開催された第32回日本頭頸部外科学会に参加させていただき、このような場をいただけましたので、僭越ながら学会参加報告を書かせていただきます。

 

本学会には、当科から近松教授、永田先生、髙橋、3名の学生さん、計6名が現地参加いたしました。

また、国際医療センターにご勤務なさっている当科医局員の佐藤先生も演者として参加されておられました。

 

今回の頭頸部外科学会では、永田先生が「舌根部に生じた骨性分離腫の一例」について発表なされました。珍しい症例であり、非常に勉強になりました。

また、近松教授は免疫療法のセクションで座長を務められました。座長を務められている教授のお姿はやはり教授たる風格がありました。

 

さて、私はというと、「重粒子線治療が奏効したBiphenotypic sinonasal sarcomaの2例」について発表させていただきました。演者としては初めての学会参加であったため、緊張の中臨みましたが何とか無事に発表を終えられたかと思います。

BSNSという稀な症例かつ重粒子線治療を行なったさらに貴重な症例であり、私なんぞが…と恐縮でしたが、勉強していて楽しく考察しがいのある症例報告となり、大変よい機会に恵まれました。

個々の症例の治療経過や融合遺伝子の発現などに関してはまだまだ考察の余地があり、今後の学会発表や論文への課題としたいと思います。

また、光免疫治療やrobotic surgeryなど最前線の治療に関するセミナーに参加し、日々の外来や手術に追われる毎日ですが、最新の知見のアップデートや学術的な面での継続的な研鑽も不可欠だなと強く実感しているところです。

話は変わりますが、冬の金沢といえば、蟹。

香箱蟹のシーズンは残念ながら12月で終わりとのことでしたので、19日夜にご一緒させていただいたご飯会ではズワイ蟹をメインにいただきました。ズワイ蟹1杯のお値段に目を丸くしつつ、「これから調理します」と出された、盆の上でガサガサと足を動かしている蟹を目の前にして、ついつい(お〜〜!)などと感嘆の声を出してしまいました。やはり蟹は美味しいですね、蟹味噌大好きです。

他にも刺身の盛り合わせや、ズワイ蟹を使ったカニクリームコロッケ、のどぐろの塩焼きなど、翌日の発表のことなど完全に忘れて海の幸を堪能してしまいました。

食べ物のことばかり書いてしまいましたが、近松先生や永田先生、佐藤先生、学生さんたちとたくさん話ができましたので、個人的な近況や大学など他病院の近況が知れて良い機会となりました。

 

参加してくれた学生さんたち、期間は短いながらも優しくて温かい耳鼻科の雰囲気を感じてもらえたでしょうか。

この学会参加を機に耳鼻科に興味を持ち将来進む科の選択肢の一つになってくれたら嬉しいです。耳鼻科でお待ちしています。

 

後日談ですが、私の同期のM先生とO先生のエピソード(気管食道科学会報告の記事)を後になって知りました。

近松教授が座長を務められたセクションの裏でちょうど興味のあった症例報告があり、教授のお姿を少―しだけ拝見しそのままそちらに足を運んでいた、ついでに評価の高いコーヒー屋さんに行っていた、なんてことはここだけの話です…。

 

最後に、今回の学会発表にあたりご指導いただいた紫野先生、大学不在の私に代わって動いてくれた同期の先生方、本当にありがとうございました。

また、病理組織標本や遺伝子診断のご依頼など準備の段階から多大なご支援を賜りました近松教授、病理標本を作成いただいた病態病理学の横尾教授、遺伝子診断を引き受けて下さった産業医科大学第一病理学の久岡教授にこの場をお借りして感謝を申し上げます。

 

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