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お知らせ

鼻科学会 総会・学術講演会 報告記

河本です。9月28日〜30日に三重県 津市で開催された、第62回 鼻科学会 総会・学術講演会に参加させて頂きましたので恒例の学会報告をさせて頂きます。当科からは自分と医局長の松山先生、教授の近松先生が参加しました。

今回は口演で「髄膜炎、外転神経麻痺をきたした小児蝶形骨洞炎の一例」を発表させて頂きました。コロナ禍もあり、自分自身久しぶりの現地参加、発表でしたので多少緊張してしまいましたが、回数を経るごとに少しずつ慣れてきたような気もしています。

当科からは松山先生も「Dupilmabの晩期有害事象の検討」を発表されておりました。やはりデュピルマブに関する発表は非常に注目度も高いようで会場は満席で立ち見の人がいるほどでした。生物学的製剤に関する演題も非常に多かった印象です。今後は自分もケースレポート以外の発表に挑戦できたらいいなと感じました。

久しぶりに現地参加をして感じましたが、以前とは違い今回はある程度耳鼻科医としての知識がついてきた段階での現地参加でした。ある程度自分で考えられるようになった今だからこそ、以前より他の先生方の発表もより理解することができ、今後の臨床に活かせると感じました。また、基本的に自分は手術関連の演題を中心に回っていたのですが、手術時のテクニックなど非常に勉強になりました。しかしながらやはり大事なことは術前の準備と基本的な解剖を理解すること、と再確認することができました。頭蓋底手術の症例なども多く発表を聞きましたが、自分も基本をしっかりマスターしてから機会があればと思っています。

そして最終日には臨床ハンズオンセミナーに参加してきました。最新の3Dプリンターで作成された模型、PJモデルを用いて模擬的なESSを体験させて頂きました。モデルは非常に良くできており、少し固めではありますが鼻内の構造だけでなく粘膜の質感などかなりよく再現されていて驚きました。また模型だけでなく、最新のオリンパスの4K内視鏡も用いたハンズオンでこちらも非常に解像度が高く、かなり贅沢な経験をさせて頂いたと思っています。

いつか当科でも導入できれば良いなとは思いますが非常に高額なようです・・ また当科からは松山先生がハンズオンの指導医として参加しており、多くの先生方に的確に指導していました。流石です。

自分のハンズオンの順番の際にはメインでご指導頂いた昭和大学 洲崎先生以外にも、多くのESSのエキスパートの先生方、日本医科大学 細矢先生、北海道大学 鈴木先生・木村先生も一緒に指導をして下さいました。

たくさんのエキスパートの先生方の指導を受けながらで発表くらい緊張してしまいました・・

手術内容自体よりも基礎的な部分(内視鏡の持ち方、機械の使い方、姿勢など)での指導を多く受けましたが、先生方の指導は的確で、30分程度と短い時間ではありましたがそれだけでも今までよりもESSの技術が上がったような気がします。非常に勉強になりました。

また中日には松山先生、近松先生とイタリアンレストランに行きました。パスタなども美味しかったですが、折角の三重ということで松阪牛も堪能させて頂きました。非常に美味しかったです。ごちそう様でした。

最後になりますが、今回は現地参加をして本当に良かったと感じています。ハンズオンセミナーだけでなく、他施設でお行っている最新の知見や治療の一端に触れることができて本当に勉強になりました。現在は当科で行っていないような治療も今後は群馬で提供できるように、こういった学会参加を通じて日々勉強しなくてはいけないなと感じました。

また快く学会に送り出してくださった医局の先生方、発表に際してご指導頂いた松山先生、近松先生、日頃からご支援頂いている同門会の先生方に心より感謝申しあげます。

 

 

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