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お知らせ

学会報告 第126回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会

こんにちは、医局員の永田です。

今回は、5/27~5/30にパシフィコ横浜で開催された、第126回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会に参加してきましたので、報告致します。

私は今回初のInternational sessionへの参加…特段英語が得意でもない私にとって、個人的には大きな挑戦でした。

5/28に現地入り、翌朝に発表を控えていたため、横浜中華街へ繰り出す元気はなく、近くの町中華さんで遅めの夕食。最後の練習をしたかったので、(でも1杯だけ英気を養って)早々にホテルに戻りました。

 

翌朝会場入りし、早速私の発表群の前のInternational sessionへ。

皆さんペラペラの英語(当たり前)、聞き取れない質疑応答、発表後には肩を組んで写真を取る、International感溢れる発表者たち…。

私の緊張感はマックスでしたが、ここまできたらやるしかない。

演題は「The effect of living alone on hearing performance and the efficacy of hearing aid usage」、独居が聴力と補聴器装用効果に及ぼす影響についての発表です。

拙い英語で発表し、大変ありがたいことに質問をいただきました。優しく質問していただいたので内容は分かったのですが、どうしても上手く自分の言葉で答えられない。もだもだしていたら共同演者の茂木先生に助けていただきました。

結果としては悔しさと課題の残る発表でしたが、演題の内容も、英語への挑戦も、とても勉強になりました。このような機会をいただいたことに感謝致します。

発表を終えたあとは、企業ブースへ。

まるでフリーマーケットのようにライトの値引き交渉を行う1年目の某先生を横目に、VRを用いた眼振検査、人工内耳挿入の補助システムなど、興味深いブースをたくさん見学しました。

そのあとも実耳測定器を用いた補聴器診療、頭頸部癌手術手技のポイントやデバイスの選択方法、甲状腺癌のコンパニオン診断を用いた最新治療戦略など、色々なジャンルの講演を聴きました。

その日の夜は飲み会です。
日頃の診療の話から、将来の方向性の話まで…話は尽きず、とても有意義で楽しい時間を過ごせました。

1年目の先生たちも楽しい時間を過ごせたでしょうか?今年度は4人の先生が仲間入りしてくれています。どの先生もフレッシュでやる気に満ち溢れており、本当に日に日に成長しているのを感じます。

研修医の先生たち2名も、本学会に参加してくれました。これを機に耳鼻科への興味をより持っていただけたら、とても嬉しいです。

翌日は松山先生と茂木先生の発表です。

松山先生は、「カンボジアにおける耳鼻咽喉科学校検診の検討」と題し、カンボジアでの耳鼻科検診のご経験を、日本とカンボジアの医療体制の違いに触れつつまとめられました。

普段目の前の診療ばかりに囚われていますが、自分の視野を広げて世界にも目を向けていきたいと思いました。この松山先生の活動については、こちらの記事で読むことができます。ぜひご覧ください。https://jibika.med.gunma-u.ac.jp/?p=4651

茂木先生は、「耳鼻咽喉科領域のオンライン医療相談における医師と大規模言語モデル駆動型チャットボットの回答比較」と題して、日常的に活用されるようになって久しいChatGPTの有用性についての発表です。

私も実は今回の発表の練習で、ChatGPTにお世話になっています。発表でも触れられていましたが、要望に沿った回答をしてくれるだけでなく、こちらの心情まで慮ってくれたりします。上手く活用できるようになっていきたいです。

お恥ずかしながら総会に参加したのは数年振りなのですが、参加して本当に良かったです。

やはり総会なのでジャンルも多岐にわたっており、様々な分野の新しい知識や技術に触れることができ、大変勉強になりました。

ちなみに私は今回はじめて学会併設の託児を利用させていただきました。さらに群馬大学では、こうした学会等における託児にかかる費用の補助もあります。

正直出産してから学会への足が遠退いていたのですが、こうした設備や補助は本当にありがたいです。

これからもできる範囲で積極的に参加して、今後の診療に還元していこうと思います。

最後になりますが、同門の先生方には日頃より多大なご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。また快く学会に送り出してくださった医局の皆様にも、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

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