2026年6月25日~26日に開催された第88回日本耳鼻咽喉科臨床学会総会@大阪に参加して参りました。大阪駅到着早々、エスカレーターで左に立ってしまい後ろに大渋滞を引き起こしてしまった、シニア2年目の倉品です。
今回は会場からの近さを優先し、大浴場のないホテルを選びました。温泉好きとしては苦渋の決断でしたが、学会期間中は台風の影響で連日雨だったため、結果的には大正解だったと思います。
当日は緊張していたのか予定よりかなり早く目が覚めてしまい、余裕を持って会場へ向かいました。今回は単独参加だったため、一人で黙々とポスター掲示を行いました。
ポスター発表は研修医時代以来です。あの時は初の学会発表で右も左もわからず、「着いて行こうか?」とせっかく心配してくださった紫野先生に「大丈夫です!」と豪語した挙句、会場では質問にもうまく答えられなかった苦い記憶があり、その時のことを思い出して若干動悸がしました。
発表までまだ時間があったため、ひとまずカフェへ避難しました。中学時代からの親友Sに勧められたロンドンティールームです。英国風の落ち着いた店内でいただくロイヤルミルクティーは評判通りとても美味しく、発表前の緊張を少し和らげてくれました。AIに想定質問を聞きながら準備を進めていましたが、身内のいない発表はなかなか心細いものだと改めて感じました。
さて、先月の日耳鼻では黒いスーツに白いワイシャツを着て行ったらまるで研修医のようになってしまい、「そのスタイルは封印」と松山先生に言われていたので、今回は薄くストライプの入ったジャケットにベージュのブラウスを合わせてみました。こなれ感の演出です。
発表前に他の方のポスターを見て回りました。珍しい症例や興味深いテーマが多く、大変勉強になると同時に純粋に楽しむことができました。そのおかげで緊張も少しほぐれたように思います。また、自分がこれまで担当したことのある予後不良の癌と関連する発表もあり、かつての患者さんを思い出しながら、次に同様の症例を担当した際に備えて最新の知見を学び続けなければならないと改めて感じました。
発表者のリボンをつけて、いざ発表へ!!
発表4分、質疑応答3分です。発表4分、質疑応答3分という短い時間でしたが、以前抱いていた「ポスター発表は質問攻めにされて怖い」という印象とは異なり、座長や聴講の先生方との距離の近さがむしろ話しやすさにつながりました。研修医時代の反省を踏まえて事前準備を行ったこともあり、以前より落ち着いて臨めたように思います。あの時の苦い経験も無駄ではなかったのだと感じました。
今回発表したのは、非常に稀な耳下腺癌の症例報告です。発表後には他大学の先生方から「ぜひ論文化した方がよい」と声をかけていただき、大変励みになりました。発表前は不安な気持ちもありましたが、終わってみると達成感の方が大きく、ポスター作成にご指導いただいた内田先生や教授にもすぐに報告しました。耳鼻臨床学会は若手の発表も多く、全体的に温かい雰囲気があり、とても良い学会だなと感じました。
その夜は、これまた親友Sのお父様に教えていただいたお店で一人飲みを楽しみました。私の胃袋はS家に握られています。
↑2日目に撮った緊張のほぐれた写真です
翌日は味覚障害に関する講演や、めまい検査のハンズオンセミナーに参加しました。しっかり学びを得るとともに、配布されたお菓子もしっかりいただいてきました。
そして夕食は待ちに待った教授との食事です!
今回、教授は学内の大事な委員会があってこの学会には参加されませんでしたが、翌日から京都での別の国際学会に参加されるため、「じゃあ、学会終わりにご飯でもどう?」と誘っていただきました。
お店に向かうまでの電車内でずっと名札をぶら下げていたことに気づき、個人情報丸出しで焦りました。と、ここまで電車内で文章を書いているうちに一駅手前で降りてしまうという失態もありましたが、5分後には次の電車が来るあたり、都会の交通網はさすがだと感心しました。
教授おすすめの神戸の洋食店では、美味しい料理をお腹いっぱいご馳走になりました。しかし、これはまだ序章に過ぎませんでした。
↑とてもおいしいビフカツでした
翌日は教授のお知り合いと合流し、まずはお鮨を堪能しました。特にマグロの脳天は印象に残る美味しさでした。その後淡路島へ移動し、人生で初めて本格的な鱧料理をいただきました。淡路島周辺が鱧の名産地であることも、この時初めて知りました。
これまで鱧といえば和食の前菜に少し添えられている程度の印象しかありませんでしたが、今回は鱧鍋や天ぷらに加え、鱧の心臓の踊り食いまで含めたフルコースを堪能することができました。どの料理も非常に美味しく、「鱧とはこんなにも美味しい魚だったのか」と感動し地酒が止まりませんでした。
↑鱧ってこんなにおっかない顔をしているんですね
帰りにはJAで玉ねぎを爆買いし、しらすなどのお土産もしっかりゲットし帰路につきました。帰り際にも教授に「ケンミンの焼きビーフン食べない?」とお誘いいただきましたが、鱧と玉ねぎとお酒で胃疲れのため、遠慮してしまいました。その後、教授は焼きビーフンを食べられて、京都の学会へ向かわれたようです。関東育ちの私はケンミンの焼きビーフンなるものを知らなかったのですが、関西ではかなり有名な食べ物のようです。今度用事があるときは必ず食べてみようと思います。
今回の学会では、多くの興味深い発表や講演に触れることができ、ポスター発表を通じて他施設の先生方から貴重なご意見をいただくことができ、大変有意義な経験となりました。研修医時代以来のポスター発表でしたが、改めて振り返ると、一つひとつの経験が今の自分につながっていることを実感できました。また、学会後には美味しい食事や旅の楽しみも満喫し、心身ともにリフレッシュすることができました。今回の経験を糧に、今後もより良い診療に繋げていきたいと思います。
最後に、ポスター作製にご協力いただいた病理部の先生方、学会に快く送り出してくださった医局の皆様、同門の先生方にこの場をお借りして感謝申し上げます。







