International Conference of Cancer Immunotherapy and Macrophage 2015 (ICCIM 2015)に、坂倉助教が参加してきました!
以下、坂倉助教から頂きました学会報告です。
この学会は日本がん免疫学会とマクロファージ分子細胞生物国際シンポジウムの合同開催によるもので、東京大学本郷キャンパス内の伊東国際学術センターにて、7月9日(木)~11日(土)に行われました。
海外施設からの一般演題がほとんど無いのが若干不満でしたが、招聘講演の面々は大物の名前が並び、Cancer ImmunoeditingのSchreiber RDやSmyth MJ、CD47抗体のWeissman I、さらに日本からは「世界一IFが高い男」、TLRの審良先生、Autophagyの水島先生ら、ノーベル賞候補の先生方が講演し、大満足でした。
私は”Possible relation between tumor-associated macrophage (TAM) subset and CD47 expression on squamous cell carcinoma of the head and neck (SCCHN) in tumor microenvironment (頭頸部扁平上皮癌の腫瘍微小環境における腫瘍関連マクロファージとCD47発現の関係)”と題した英文のポスターを発表してきました。
皆さんの反応は・・・いまいちですかね・・・。
腫瘍免疫の分野は、今は免疫療法、特に免疫チェックポイント阻害薬の研究が花形で、特にまだ直接治療に結びつかないtumor microenvironmentの研究などは、どちらかというとかなり基礎研究寄りの扱いで、あまり耳目を引かないようです。
現在免疫療法の分野には多くの大手製薬会社やベンチャーが参入し、むしろ基礎研究の先生達が企業と手を組んで、免疫療法の開発についての研究費を得る時代になってきましたので、むしろ我々アカデミアの臨床医が豊富な臨床検体をベースに基礎研究を進めていくのも、一つの道なのかなと思わされました。
また懐かしい先生方と再会し、連日旨い酒が飲めていろんな話が聞けたので、大変有意義な学会でした。
そろそろ年代的にも我々の世代が学界を牽引する時代になってきたようです。
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坂倉先生、お疲れ様でした!!