2016年2月4日~6日に第34回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会が開催されました。
当科からは近松教授(自ら発表!)と院生高橋が参加してきました!
近松教授は「トランスジェニックカイコを用いたがん抗原タンパクによるがんワクチン療法の開発」と題し発表いたしました。
群馬は養蚕の里。富岡製糸場が世界遺産に登録されたのは記憶に新しいところですが、群馬が誇る養蚕業をがん免疫療法と融合させるべく、当科では理工学部と連携し研究を行っております。
今回の発表では、トランスジェニックされたお蚕様にがん抗原を作らせて、それを元に抗原特異的なリンパ球を誘導し、免疫反応が惹起されることを確認し報告いたしました。今後の発展にとても夢が膨らむ研究です。
私高橋は「頭頸部扁平上皮癌のがん微小環境における癌関連線維芽細胞の免疫学的役割」と題し発表いたしました。
がん組織には癌細胞以外に様々な細胞が存在しますが、今回我々は繊維芽細胞に注目し、その免疫学的な機能を解析し報告いたしました。
その内容が高く評価され、学会奨励賞を頂くことが出来ました!
理事長でいらっしゃる藤枝重治先生より表彰状と目録を頂きました。
まさか表彰して頂けるとは思っておらず、少し酔っぱらっておりました(笑)
このテーマを私に与えてくださった近松教授に良い報告が出来て本当に良かったです。
大変喜んでくださり、ここに載せるよう祝辞まで頂きましたので、御指示通り載せさせて頂きます(笑)
この度は、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会の奨励賞受賞おめでとうございます。
大学院に入って、多くの患者さんから試料をいただいて、地道に研究を続けた結果が評価されて、私も大変うれしく思います。
特に、論文のReviseのための追加実験は大変でしたが、そこでの頑張りがかなり力になったと思います。次のステップに向けてますます精進してください。
近松 一朗
このような栄誉ある賞を頂けたのも、近松教授をはじめ私を指導してくださった全ての先生方、日々の業務の手助けをしてくださった医局の先生方、学会員の先生方、そして何より研究に協力してくださった患者様・ボランティアの皆様のおかげです。
この場を借りて心より感謝申し上げます。
鳥羽の海の美しさは格別ですね。
出張させて頂き本当にありがとうございました。