桑原有紀です。
9月21日〜22日にかけて、日本耳鼻咽喉科感染症エアロゾル学会第5回学術集会が琵琶湖ホテルにて開催されました。
今回私は「下咽頭癌と鑑別を要したEBウイルス感染症の一例」という演題で発表をさせていだだきました。
耳鼻科領域の悪性腫瘍は感染症と鑑別が困難なことが少なくありませんが、EBウイルスの再賦活化に伴い炎症性潰瘍を呈し、下咽頭癌との鑑別が困難であった症例について、報告させて頂きました。
EBウイルスの再賦活化病変については、当科の御任先生が「咽頭潰瘍で発症した加齢性EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の一例」と題した論文を発表していますが、耳鼻科領域ではまだ新しい概念である本疾患は、さらなる症例の集積が必要と考えております。
私の発表は2日目の最終群の後ろから2番目、学会参加者の方々はかなり少なくなっていると思われる順番でありました。
予想通りとっても広い会場に残っているのは十数名。
これは会場からの質問0件、座長の先生に質問内容を捻り出していただくという流れでは、と危惧しておりましたが、会場の先生方からも数件ご質問いただき、なんとか自分の準備をした範囲で回答もでき、恙無く?学会発表を終えることが出来てほっとしております(普段近松教授にご迷惑かけまくりなので、今回は共同演者としてご登場頂くことなく済んでよかったーと思ってます)。
普段、感染症に関連した発表を集中して聴く機会がなかなか無いので、今回の学会は非常に興味深く、また有意義でした。
学会会場は琵琶湖湖畔にほど近く、会場からも琵琶湖が一望できました。
あいにくの曇天でしたが、それでも日本で一番大きな湖、関西の水瓶、琵琶湖は広大で、時間があれば琵琶湖汽船にも乗ってみたかったです。
また琵琶湖のほとりで中学生の一団が何かを全力で歌わされていた(おそらく校歌か何か)姿が印象に残っています。
滋賀県民は校外学習は琵琶湖なのか、と軽くカルチャーショックを受けつつ、今回の学会を無事終了できました。
このような発表の機会を与えて頂き、誠にありがとうございました。
最後に近松教授より一言です。
感染症エアロゾール学会に参加して一言:
急性炎症や深頸部膿瘍の急患に日々対応頂いている耳鼻咽喉科医師や看護師の皆さんへ、改めて感謝申し上げますm(__)m